引越しの荷物のまとめ方
ここでは引越しの際の荷物のまとめ方に関して紹介します。
引越しの際にどういった形で荷物をまとめていくのか、大まかな考え方を紹介します。
その他具体的な方法に関しては、大手の引越し業者と契約する際には手引書のようなものを受け取るかと思いますので、そちらも合わせて参考にしましょう。
一人暮らしの場合は、日常生活と共に引越し作業をしていく必要があるため、ある程度計画的に行動する必要があります。事前に引越し作業を確認していただき、段取りを決めましょう。
どこまでやるかは引越し業者次第
荷物をどこまで片付け、段ボール箱等に詰めるかは、引っ越し業者次第となります。また、引っ越し業者の中には、段ボール箱に詰める作業を別料金ではありますが行ってくれるところもあります。
このため、最終的には引っ越し業者次第となりますので、引っ越し作業が面倒と感じるのであれば、荷造りも行ってくれる業者やプランを選択するようにしましょう。
梱包材の用意
梱包材は、引越し業者が用意してくれることがあります。事前に用意してくれるかどうかを確認しておきましょう。
用意してもらえないような引っ越し業者や、自らで車などを用いて引越しをする場合は、スーパーなどから段ボールをもらってくるか、もしくは別途段ボール販売会社から段ボールを購入するようにしましょう。
物と物とのぶつかりを防ぐための緩衝材は、新聞紙でたいていは代用可能です。引越し業者によっては、この緩衝材も用意してくれることがあります。
新たな一人暮らしかどうかで作業の量が異なる
親元などから離れ、新たに一人暮らしを行う場合は、引越し先で物を買いそろえることができます。このため、引越し作業は多少楽になります。
逆に、すでに一人暮らしをしている人が、新たに引越す場合は、今ある荷物をすべて荷造りする必要があります。
現在の状況によって手間が異なりますので、新規の一人暮らしの人以外は、早めに荷造りをしましょう。
粗大ゴミは引越し1ヶ月前から処分開始
粗大ゴミだけには限りませんが、いらないものは引越しの1ヶ月以上前から処分していきましょう。
特に粗大ゴミは、収集日が決まっていることがあります。また、事前に収集を依頼しておき、後日荷物を引き取りに来てもらうという形を取る地域もあります。
引越し日間際に粗大ゴミの回収を依頼してもすぐに取りに来てもらえるわけではないため、早め早めに処分するようにしましょう。
また、粗大ゴミ以外の不要なものも、早めに捨て始めることで、引越しの荷物を減らすことができ、楽に引越しの荷造りが可能となります。
段ボールに詰めなくてよい荷物もある
引越しの荷造りというと、段ボールに詰めることを想像するかもしれませんが、すべての物を段ボールに詰める必要はありません。
特に、大型のものは、そのままの状態でも持って行ってもらうことが可能です。
例としては、テーブルや椅子、照明器具、テレビ、タンス、冷蔵庫、暖房機器等。
明らかに段ボールに入らないものは、そのままの状態で引越し業者に渡しましょう。引越し業者側が、特殊な梱包材を使って梱包して持って行ってくれます。
段ボールの組み立て方と梱包のコツ
段ボールを手に入れたら、段ボールを組み立てる必要があります。
組み立てる時の注意点ですが、底の部分は、筋に沿ってガムテープを張った後、十字の形になるように、筋の垂直になるような位置にもガムテープを張るようにしましょう。これで、そこから物が落ちることが軽減されます。
物を詰め終わったら、蓋を締めることになりますが、この時、段ボールが膨らむようになるほど物を入れるのはやめましょう。あくまで、段ボールの適正な大きさに収まる範囲内で物を詰めるようにします。
詰め終わったら、ガムテープで蓋をしましょう。上に関しては十字に貼る必要はありません。筋に沿って貼るようにしましょう。
季節外れの物から荷造りする
荷造りする時には、まずは季節外れのものから荷造りするようにしましょう。
夏に引越すのであれば、冬物の衣類からダンボール詰めするとよいでしょう。
先に段ボール詰めをしておくと、後々の負担が減ります。
本やCDなどを先に荷造りする
読まない本や、すぐには聞かない本を持っている場合は、先に荷造りをしておきましょう。
特に、量が多い人は、引越し間際にやると、本の重量などの関係で体を痛める可能性もあります。
早い段階から直近に不要なものを荷造りしましょう。
なお、荷造りの際に気になって本を読み返してしまうような場合もあるかもしれませんが、そうならないように、荷造りすることに意識を集中し、作業を脱線させないようにしましょう。
重いものを下に、軽いものをその上に、重くしすぎない
基本は、重いものを段ボールの下側に、軽いものをその上に乗せるようにします。
たとえば、本を先に入れ、余ったスペースに衣類などを緩衝材代わりに詰めるといった具合です。
重いものを入れ過ぎると、引越し業者が苦労しますので、重いもののみの段ボールを作らずに、適度に軽いものも一緒に入れるなどしてバランスを取りましょう。
引越し業者は、必ずしも体力がある人のみが働いているわけではありません。比較的年輩の方も働いているため、そうした人でもスムーズに仕事ができるよう、荷物の詰め方を工夫しましょう。
緩衝材は新聞紙か洋服で
壊れやすいものの間には緩衝材を入れましょう。
この際、緩衝材を引越し業者が用意してくれるのであれば問題ありませんが、用意してくれない引越し業者もあります。
この場合は、新聞紙をくしゃくしゃにして緩衝材代わりにしたり、洋服を緩衝材代わりにするなど、工夫をしましょう。
タンスの引き出しなどの中身はすべて取り出す
タンスの引き出しなどの中身はすべて取り出して段ボールに詰める必要があります。
どうせ持ち運ぶのであれば、タンスに入っていようが段ボールに入っていようが関係ないと思われるかもしれませんが、次の2つの理由から、段ボールに詰める必要性が生まれています。
一つ目の理由は、重くなる点。タンス自体が重いのに、さらにいろいろと入っていては、運搬に支障をきたします。
二つ目の理由は、必ずしも上下が正しい方向で持ち運ぶわけではないという点。運搬の途中で、斜めにしたり横に傾けたりと、運ぶ時に動かすことがあります。その時に中に入っているものが飛び出したり、壊れたりすることを防ぐため、別途段ボールに詰める必要があります。
面倒かもしれませんが、必ず引き出しに入っているものはすべて段ボールに詰めるようにしましょう。
段ボールには何が入っているか記入
引越し後の荷物を取り出す際の参考として、段ボールに何を入れたか、外箱の部分に書いておくようにしましょう。
特に、生活にすぐ必要になる者のありかがわからないと困ります。引越し後は慣れない環境で済むこともあり、予想以上に体力が消耗するため、すべての荷物を開けて調べるということは困難です。
このため、どの箱に何を入れたのか、わかりやすく書くようにしましょう。
また、同じように、どの部屋の荷物かも書いておくと、より分かりやすいと思います。
具体的には台所、洗面所、寝室、リビング、といった大まかな分類でかまいませんので、記入しておきましょう。
この記入があると、複数の部屋がある場所に引っ越す時、引越し業者が荷物を部屋ごとに分けて運びやすくなります。
このほか、引き出しの物を詰めた場合は、引き出しごとに段ボールに詰めると、楽に元の状態に戻せます。引き出しのどの場所の荷物かを段ボールに書いておきましょう。
台所用品は特に注意
台所用品は、割れやすいものや刃物など、危ないものが多々あります。
まず、食器は緩衝材で1個1個包むようにして梱包しましょう。最後にある程度もまとまりにして、テープで固定をすると良いでしょう。段ボールに詰める時は、緩衝材で包んだ食器を置いた後、さらに新聞紙などの緩衝材で周りを固め、ぐらぐらと動かないように固定します。
グラス類も緩衝材に包み、段ボールにおいていきます。上の方が空くと思いますので、そこに新聞紙などの緩衝材を入れて固定するようにします。
包丁は新聞紙でしっかりと包みます。特に、刃の部分は厚めに新聞紙を当てておくようにしましょう。
ビン類などは、緩衝材で包んだあと、立てて段ボールに詰めます。出来れば、緩衝材で包んだ後、もし割れてこぼれた時のことを考え、ビニール袋などでさらに包むとよいでしょう。一つ一つでなくて、ある程度まとめてビニールに入れてもかまいません。コンビニ袋を活用しましょう。段ボールに詰めた後は、隙間を緩衝材で埋めていきます。
冷蔵庫の電源を抜き、水も抜く
冷蔵庫は、1日前に電源を抜いておきましょう。
抜いておかないと、運搬の途中に水が垂れてしまうトラブルが発生することがあります。
また、氷製機の水や氷も捨てておきましょう。
石油ストーブの灯油を抜く
石油ストーブの灯油は抜いておきましょう。
ただ、地域にもよりますが、石油ストーブの使用が不可の賃貸物件が多くあります。行き先の物件で石油ストーブの使用ができるかどうか確認し、無理なようでしたら処分することも検討しましょう。
なお、石油そのものは、多くの引越し業者で運搬不可となっています。使い切るなどしましょう。
自動車、バイクの運搬
自動車やバイクの運搬に関しては、引越し業者に確認しましょう。
また、その際にどういった物を用意すればいいのか等も引越し業者に確認するようにします。
もちろん、自らで引越し先に持っていくことも可能です。
パソコンのデータバックアップ
パソコンの中のデータは出来るだけバックアップを取るようにしましょう。運搬の途中に壊れる可能性が無いとも言えません。
もしくは、ノートパソコンでしたら自らで持ち運ぶことも検討しましょう。
貴重品は自らで持ち運ぶ
貴重品は、自分で持ち運ぶ必要があります。
貴重品に該当するのは現金、印鑑、有価証券、通帳類、貴金属等を指します。
貯金箱にお金をためている人は、自らで持っていく必要があるため、可能であれば銀行に貯めたお金を預けるとよいでしょう。